調べておくべき土地の制限
購入する土地の条件というのは、人それぞれかと思いますが、共通して大事になる条件というのは、価格と場所と広さ、だと思います。
そして、人によっては、さらに、より細かい条件が増えていくと思います。
例えば、私のように、前面道路の幅員や、今後の土地価格の予想等でしょうか。
また、その地域の雰囲気や、学校やスーパー、駅等との距離や、地域住民の年齢層等でしょうか。
建築に詳しくない人であれば、このような自身の価値観、好みなどを優先的な条件にしがちだとは思いますが、土地の購入目的は、家を建てることです。
土地自体も大事ですが、買った土地に、必要な間取りを予算で建てることも大事です。
そして、そのために、最低限、その土地について調べて、理解しておくべき制限があると思うので、ご紹介しておきます。
1 防火制限
私は、建築が専門ではありませんが、これについては、土地を買った後に知り、それが、建物にどのような影響をあるのか知りました。
公のルールによって、土地には、その地域ごとに、各種制限が設けられていて、その一種として、防火に関する制限というものがあります。
特に、密集地になれば、その制限が厳しくなる傾向があり、特定以上の制限地域に該当すると、建築する建物についても、その制限や条件を充たす必要があります。
そして、防火性能を高めるために、防火制限がない地域の建物よりも単価の高い、外壁材や窓を使わなければならないことになり、つまり、家の金額が高くなる可能性が高くなります。
私の場合、自己資金も住宅ローンも、比較的余裕をもって準備していたので、予算的には問題のない程度の予算増ではありましたが、それでも防火のためだけに、100万以上は予算が増加しましたので、若干、心は痛かったです。
一方、予算が限られている場合においては、防火制限によって、家を狭くするなど、他の予算を削る必要が生じるので、注意が必要でしょう。
また、防火制限を受けた私の家の窓は、全て、針金入りで、人によっては、見た目が嫌ということもあるでしょうし、針金入りの防火窓になると、建材メーカーでも、選択できる窓の種類が減りますので、間取りや、採光にも、影響を及ぼしますので、注意が必要です。
私は、重なりますが、防火制限が、家の建設に対して、上記のような影響を与えることは、後から知りました。
先に知っていたとしても、今の土地を買っていたとは思いますが、それでも、先に知っておくことで、心の準備というものができたのかなと思いますし、予算的に問題なかったのでよかったなと思います。
2 建ぺい率と容積率
これについては、最低限の情報として、私は、知っていました。
専門外なので、詳しくは、検索して頂いた他の専門の説明の方がわかりやすいとおもうので、説明は省力しますが、簡単にいうと、その土地に決められた、建物の建築面積に対する制限、と言えると思います。
その土地のうち、建築物の基礎部分の面積は、最大でどのくらいか、また、2階以上の部分を含めた総床面積は、最大でどのくらいか、ということに関する制限といえるでしょう。
例えば、1階をかなり広い家にしたと思っていても、どの土地でも、土地のほぼ全てに対して建設できるわけではありませんし、どの土地でも制限なく3階建て以上の建物を建てられるわけではありません。
購入予定の土地に対して必要な広さを備える建物を建てられるのか、ということを知るために、建ぺい率と容積率の意味を理解し、その土地のこれらについて知ることは大事ですし、もし、家を建てる工務店が決まっていれば、予め工務店に相談することも大事でしょう。
3 用途地域
これについては、私は、あまりよく分かっていませんでしたが、できれば、理解し、知っておいた方がいいでしょう。
これは、その地域の都市計画によって、地域をより区分して、用途について制限を設けるものと言えるでしょう。
用途地域の種類ごとに、それぞれ、建築できる建物の制限が定められいますが、これについても、できれば、調べて理解するか、工務店の人に、建てたい建物が実現できるかどうかを相談することも大事でしょう。
用途地域よっては、日影に関する制限もあって、その場合、建物の高さも制限される可能性が生じます。
日影制限を受けることで、歪な形をした建物になることも十分に考えられます。